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独活の冷蔵庫

 今回も省エネ家電です。最近、実家の冷蔵庫(22年もの)のリプレースを検討したときに、各社のカタログを穴が開くほど読んでみました。すると各社横並びで不思議な現象が目に付くではありませんか。

 どういうわけか、容量の大きな冷蔵庫の方が時として省エネ性能が優れているのです。例えば、某P社の冷蔵庫は、427Lの製品が2種類存在して、290kWh/年と350kWh/年。対して365Lの製品も2種類存在して、390kWh/年と420kWh/年。ついでに600Lを越えるものが、350kWh/年と380kWh/年。(もちろん全てカタログ値) 冷やすものの量が増えれば、それだけエネルギーを消費するのが本来は普通です。

クラス製品1消費電力製品2消費電力
603L350kWh/年380kWh/年
501L280kWh/年330kWh/年
427L290kWh/年350kWh/年
365L390kWh/年420kWh/年
321L380kWh/年なし


 意味が分からないことはまだ続きます。容量の大きな冷蔵庫には、手の込んだ省エネ機能が備わっていて、例えば部屋の照明が消えたらパワーセーブして消費エネルギーを抑えるとのこと。発想は単純ですが確かに効果は高そうです。

 分からないのは、どうしてこういう省エネ機能を容量の少ない冷蔵庫に搭載しないのか?ということです。先に挙げた427Lの冷蔵庫は、この省エネ機能(と爛熟的急凍機能)の有無で2製品が用意されていて、省エネ機能により2割弱のエネルギーが節約できることになっています。

 おかしなことに、カタログには「家族が寝静まったらパワーセーブ。日本中の冷蔵庫に実行して欲しい。」とか書かれているのです。全く異論ありません。でもよくこう矛盾することを書けますね?ご託はいいから自社の製品にさっさと搭載しなさいよ。少し前ならこういうことはしなかったと思うので、なんか各界あちらこちらで退行が起こっているような気がして心配です。

 もっと大きな問題は、民生機としての冷蔵庫に、600L超の製品が必要なのだろうか?ということでしょう。実家で22年以上使っている冷蔵庫は、350Lの製品で、一時期これで6人を養っていました。さすがに幼心にもう少し大きなサイズが欲しかったですが、600Lやら550Lやら500Lクラスにもなれば、多分冷蔵庫は小さくても良いからもっと人が動けるスペースが欲しくなっていたことでしょう。ここはアメリカではありません。

 その一方で、22年前の冷蔵庫は350Lの製品で冷凍室が90L確保されていました。ところが今のモデルは、365Lの製品でも冷凍室は66Lしかないのです。しかも引き出し式で、詰め込んだ下のものを取るのが困難、加えて開けている時間が長くなるので、電気の無駄使い。どうしてこういう退化を容認するんでしょうか?ベンチマーク対策?

 もしかして、サイズを大きくすることでしかアピールできないとかですか?つまるところ、「日本の進んだ省エネ技術」とは、試験対策技術・カタログを飾るための虚構な技術でしかない?

 全く暗澹たる気分にさせられますが、冷静に考えると、核家族化・単身化が進めば進むほど、大きな冷蔵庫の需要は減っていきます。しかも個々の家の面積は小さくなり、大きな冷蔵庫は邪魔で無駄です。核家族化や単身化はそれ自身が問題を抱えているのはともかくとして、電気屋がまず考えるべきは、サステイナブルな商売であり、個別製品に落とし込むなら小さな製品の省エネ化のはずです。また共働き化・単身化が広がれば、まとめ買いの機会も増えることでしょう。とすれば冷凍庫を軽視すべきではありません。私が上で述べたことは全てが繋がっているのです。

 他にも廃棄にかかるエネルギーを無視すべきでないとか、いろいろ言いたいことはありますけど、それは後の課題として取っておくことにします。

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