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プリンタ・プレビュー

 プリンタを買おうと思って、目を皿のようにしてカタログを精査したところ、奇妙な型番の機種が目につきました。ブラザーのDCP-J725Nという機種です。

 このプリンタ、カタログ最後のスペック一覧には記載されているのに、前半のラインナップ紹介や機種ごとの紹介ページには影も形もない。気になったので検索してみたところ、メーカのWebサイトに一応載っているじゃないですか。だのに今(2012年1月23日)現在はトップページから辿れないようになっている。(笑

ブラザー DCP-J725N
http://www.brother.co.jp/product/mymio/info/dcpj725n/index.htm

 なんでも2012年春発売とのこと。カタログの日付を見ると、2011年12月とか。年末に配るカタログに発表もしていない春発売のモデルがこっそりと載っていたわけですね。(注:その後ブラザーのサイト内で型番を検索したところ、どうもプレスリリースで発表はされていたみたいです。)

 以前カタログ収集家として名を馳せたこともあるのですが、その時の記憶で言うとこれはかなり斬新です。以前なら普通新製品情報というものは、期待を煽りつつ様子を窺い、ある時ドーンと大々的に発表した(それまでは漏洩がないよう気を配っていた)ものです。時代は変わりました。

 さて、このDCP-J725Nという機種、兄弟モデルとしてJ925NとJ525Nという2機種が既に存在します。主な違いを挙げてみましょう。

DCP-J925NDCP-J725NDCP-J525N
液晶3.3型TFT1.9型STN1.9型STN
ADFありありなし
両面印刷ありありなし
公称速度カラー10ipmカラー10ipmカラー8ipm
スキャナ2400x2400dpi1200x2400dpi1200x2400dpi
レーベル印刷ありなしなし
ダイレクトプリントありありなし
インタフェースUSB・有線・無線USB・無線USB・無線
値段約14,000円(未発売)約8,000円
※液晶は全てタッチパネル、公称速度はPC印刷時のもの、J525Nはカードスロットなし

 印刷品質は6000x1200dpiで最小インク滴は1.5plと、3機種とも同じみたいです。こうして眺めてみると、上位機種と比べて液晶がショボく、スキャナが1ランク下がって、CDのレーベル印刷ができないという違いがあります。また下位機種と比べると、ADFが付いて、印刷が速く、両面印刷が可能です。

 まさに上位と下位の間隙を縫った中位モデルですが、なかなかの鬼っ子モデルに見えてきませんか?受け継がなかったレーベル印刷機能は、この商戦モデルで進化した部分みたいで、でもプリンタ後ろにスペースを必要とするとのことなので、ブラザーのプリンタのコンセプトから外れるものでしょう。スキャナ部分は、所詮CISセンサー、かつファイル容量を考えると2400dpiでの取り込みは常用しがたいと思われます。

 困るのは液晶部分ですか。STNなんて言葉は久々に聞きました。また今時2インチを切る画面では操作性に難を来しそうです。(タッチパネルのおかげでボタンが少ないので、どうしても画面の大きさが操作性に直結します。) ただ、私はブラザーのプリンタも利用する者なのですが、正直画面が大きくても文字が小さい気がしますね。もったいない。また、目が良くない人(お年寄りが多く、たいていデジタル弱者)には極めて不親切です。1.9型タッチパネル液晶は入力装置としては難ありでも、出力装置としては、どうせ液晶が大きくともそのメリットを生かせないのであれば、小さくても構わない、という発想も可能でしょう。

 問題は何故この時期まで投入が遅れたのか?ということでしょう。というより、まだ発売されていませんし、発表さえされていません。カタログを確認しても、冬の時点で発売計画があったことは間違いなく、普通であれば売れ筋となるであろうモデルを年末商戦に投入しないというのは考えにくい。仕方なく投入できなかったのか、わざと投入しなかったのか?

 仕方ない立場に立つと、ブラザーの実力では戦線を拡大・維持することはできなかったと考えられるかもしれません。今シーズンのブ社のキャッチコピーは、「プリンターに、第3の選択肢。ブラザー。」でした。HPの国内での凋落ぶりは、かつての愛好者として見ていて残念な限りですが、まあともかく、エプソン・キヤノンに伍するにはFAXなしハイエンドの投入が避けられない…、でも元々ブラザーのFAXなしはローエンドであって、そちらも捨て去るわけにはいかない(印刷品質が上から下まで同じというのは、下に行くほど競争力が出てきて存在感が増すものです)、と言うわけではじき出されたのが不遇の鬼っ子であったと。

 無理に投入してラインナップが複雑になると、生産やら在庫管理やら販売促進の場やら、各階層での負担が重くなるのは目に見えたこと。ここはあえてラインを整理したと考えても不思議はありません。

 わざと投入しなかった立場に立つと、これは明らかに上位モデルを食ってしまう「ちょうど良さ」なので(その一方で広まってみれば、液晶の不評が全体の評価まで貶めてしまう可能性もある)、売り上げを意識する向きにしてみれば、黙っていても売れる年末に出す訳にはいかなかったと。年末商戦が過ぎ、売り上げが落ちる頃を狙って新製品として投入すれば彼らにとってもいろいろと「ちょうど良い」存在であるため、闇に葬るわけにも行かなかった、とか。鬼っ子の鬼っ子たる所以ですな。

 さてさて、真相はどこにあるのか。世間で辛酸を嘗め抜いた私からすると、後者の可能性が大きいのでは?と思いますが、あるいは全く別のところにあるやもしれません。とにかく実物を見るのが楽しみです。表面がツルピカ加工されていないので、指紋にも強そうだし…って、その「見る」だけではありませんが。

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No title

この機種は大学生協でだけ販売していたモデルのようです。
カタログ等でこっそりひっそりな扱いだったのは、そのせいかも。

No title

そうみたいですね。
私もこの記事を書いた後ブラザーに質問メールを出して
聞いてみました。

ただ、発表当初は時期をずらして一般販路でも発売する
みたいなニュアンスだったような気がします。

今年のモデルは省スペース競争みたいですね。これは
良い傾向のような気がします。
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